
「頼れる」出産で
産後うつを防ぐ
出産・育児を取り巻く環境は時代と共に変化しています。昨今の世の中で、ストレスの少ない出産をするには、とにかく頼れるものに頼ること、決して一人で抱え込まないことです。「一般社団法人ドゥーラ協会」代表理事・発起人の宗祥子さんに、出産において知っておきたいことを伺いました。これから出産を経験するパパ・ママは必読ですよ!
昔に比べて「高齢出産の増加」と「ご近所付き合いの希薄化」がどんどんと進行しています。高齢出産となる方の大半は30代半ばやそれ以降まで社会で活躍されていた方です。
その多くは「会社での付き合いはあるけれど、ご近所付き合いはできていなかった」という方。ご近所さんからの助けが受けにくい状況に重ねて、頼りにしたい夫も帰宅は夜間。
親はというと、定年後も就労している場合、親の高齢化に伴い逆に祖父母の介護がある場合、実母との関係がよくない場合など、実母を頼りにできないケースも珍しくありません。里帰り出産が主流だった時代に比べて、最……
まず、ホルモンバランスが急激に変化し、それまで母親を支えていたホルモンが大幅に低下します。本来は赤ちゃんが母乳を吸うことで、出産で低下したホルモンが回復し、子育てにも必要なホルモンが分泌されるのですが……
そうなると身体の回復が遅れ、心も不安定になりがちです。また、胎盤剥離後は身体の内側に大きな傷がある状態です。妊娠前のように動くには産後1ヶ月以上は養生が必要ですが、この間に無理をしてしまうと、体調変化……
出産後の身体の変化を事前に知っておくことが大切です。また出産期に無理をしたり、夫だけを頼るのはできるだけ避けましょう。「誰を頼りにするか」「どこでどのくらい養生するか」など、産前から産後を見据えて計画……
出産前後の女性の健康と幸せを願い、寄り添い支えるサポーターである「産後ドゥーラ」を頼りにしてみましょう。産前産後の女性ならではの心身の変化や必要なケアを熟知しているので、赤ちゃんを迎えたママの新生活を……
産後の身体を考えた食事作りや身の回りの家事、赤ちゃんや上の子のお世話まで幅広くサポートし、孤独になりがちな産後のママの相談・話相手にもなります。また、産前産後にヘルパーを派遣している市町村や、家事・子……
夜遅くまでの仕事や様々なストレスが多い社会です。本来のホルモンの働きが衰え、身体からのサインを感じられない方や、早産などのトラブルは年々増加傾向にあります。妊娠中の生活が赤ちゃんに影響することを知って……
そしてやはり、出産後の環境について考えること。産後は充分に回復するまで身体を休める「養生」が不可欠。夫や周囲と共に、妊娠中から産後の過ごし方を考え、元気に子育てをできる準備を整えましょう。