知っておくと安心!大人のテーブルマナー〜洋食編〜
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知っておくと安心!

大人のテーブルマナー〜洋食編〜

結婚式や取引先との会食など、さまざまな食事のシーンで気になるのがテーブルマナー。大人の常識として、最低限のテーブルマナーは身につけておきたいですよね。そこで、カラトリーの使い方やナプキンを広げるタイミングなどの基本から、気をつけておきたいマナーについて解説します。

覚えておきたい洋食の基本マナー

<POINT1>ナイフやフォークは外側から

テーブルにセッティングされたカラトリーは、料理が出てくる順に外側から使います。ナイフとフォークを両手で使うのが難しい方は、ナイフで料理を切ってから、ナイフを置いてフォークに持ち替えてもOK。 縦に置か……

<POINT2>ナプキンの正しい使い方

ナプキンを広げるタイミングは、飲みものが来たとき。二つ折りにして、折り目が手前になるように膝の上に置きましょう。目上の人がいる場合は、その人が先に広げてからがベスト。また、飲みものに口をつけるときは、……

<POINT3>食事中は「八の字」、食後は「4時の位置」

食事中のカラトリーは、ナイフとフォークをお皿の上に八の字になるように置きます。フォークは背を上、ナイフは刃を内側にして、柄がテーブルにつかないよう注意しましょう。使い終わったものはお皿と一緒にさげられ……

フランス料理のコースの流れ

1.アミューズ

一口サイズの小さな前菜。

2.オードブル(前菜)

塩味や酸味の効いたマリネやパテが代表的。

3..スープ

パン透き通ったコンソメが正式。

4.ポワソン(魚料理)

白身魚のポワレや海老のソースがけなど。

5.ソルベ

お口直しのシャーベットでさっぱりと。

6.ヴィアンド(肉料理)

牛・鶏・豚・羊などを使ったメイン料理。

7.チーズ

運ばれたチーズの中から好みのものをチョイス。

8.アントルメ(デザート)

ムースやタルトなどのケーキ類。

9.フルーツ

アントルメと盛り合わせになることも。

10.カフェ・プチフール(コーヒーと小菓子)

少量のコーヒーと小さなケーキやチョコレートで締めくくり。

ワインを楽しむためのマナー

メインが淡白な魚料理なら白、肉料理なら赤を選ぶのが一般的。迷ったらソムリエにお任せして、料理に合いそうなワインを選んでもらうとよいでしょう。予算が決まっている場合には、メニューの値段を指し、「このくら……

<ワインのテイスティング>

1.まずはにごりがないかチェック2.鼻を近づけて香りを嗅ぐ3.静かに回して、空気と混ぜて香りを嗅ぐ4.口に含んで味を確かめる5.問題なければ「お願いします」と告げる※基本は味の好みでキャンセルできませ……

気をつけよう!洋食のNGマナー

<マナー1>グラスを合わせて乾杯する

フォーマルな場所では、グラス同士を「カチンッ」とぶつけない方がスマート。ワインであればグラスの脚を持ち、目の高さまであげてアイコンタクトするのが大人のマナーです。

<マナー2>落としたからトリーを拾う

床に落としたカラトリーは自分で拾わず、お店の人に対応してもらいます。スタッフを呼ぶ際は、目を合わせてうなずくか、そっと手をあげましょう。

<マナー3>料理のサーブ中に会話をする

スタッフが料理の説明をしている際に会話するのはマナー違反。食事をする手も止めるように心がけてください。

<マナー4>同席者と料理のお皿を交換する

料理を分け合いたいからといって、お皿を取り替えるのは禁物です。お皿を落としてしまう恐れもあり、スマートな行為ではないので注意しましょう。

<洋食マナーの豆知識>

テーブル会計の際は、「チェックをお願いします」とスタッフに伝えて伝票を持ってきてもらいます。同席者から見えないようテーブルの下で支払いましょう。取引先を招いた時は、キャッシャーでの支払いがベター。あら……

株式会社エブリワーク代表取締役
渡邊忠司さん

1964年生まれ。関西大学卒業後、多くのホテリエを排出する株式会社エブリワークに入社し、現在は同社代表取締役を務める。皇室をはじめ、国内外のVIPへの接客実績を活かした講演会など多方面で活躍中。和食・洋食・中華やフォーマルな席でのマナーなどをイラスト付きで解説した著書『食べ方のマナーのコツ』。