子育てのプロに聞く!園選びのポイント
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子育てのプロに聞く!

園選びのポイント

新たな制度や多種多様な形態のなかで、どんな基準で選べば良いのか悩んでしまうママも多いのではないでしょうか?大切な我が子が通うからこそ、失敗したり後悔したりしないためにもきちんと選びたいですよね。保育認定の基準やそれぞれの特徴を理解して、目的やライフスタイルに合わせて園を選びましょう。

認定の区分と利用できる施設を理解する

入園するためには、就労状況や子どもの年齢などに応じて、お住いの市町村から利用のための「認定」を 受ける必要があります。子どもの年齢や保育の必要性に応じて、1号認定から3号認定まで3つの区分があり、その……

<保育を必要とする事由>

次のいずれかに該当することが必要です。・就労・妊娠、出産・保護者の疾病、障害・同居または長期入院などしている親族の介護・看護・災害復旧・求職活動(起業準備含む)・就学(職業訓練校などにおける職業訓練を……

●3歳以上で保育を必要としない子どもは「1号認定」

子どもの年齢が3歳以上で、該当しない場合は1号認定(教育標準時間認定)を受けることになります。利用できる施設は、幼稚園、認定こども園です

●3歳以上で保育を必要とする子どもは「2号認定」

子どもの年齢が3歳以上で上記項目に該当する場合は、2号認定(保育認定)を受けることになり、保育所、認定こども園が利用できます。

●3歳未満で保育を必要とする子どもは「3号認定」

子どもの年齢が0〜2歳で上記項目に該当する場合は3号認定(保育認定)を受ける必要があり、保育所、認定こども園、地域型保育を利用することができます。該当しない場合は認定の必要はありませんが、必要に応じて……

2号認定(保育認定)、3号認定(保育認定)に関しては、認定される「保育の必要量」によって通常保育 を受けられる時間が異なりますので、下記を確認しておきましょう。

<保育の必要量>

保育を必要とする事由や保護者の状況に応じ、次のいずれかに区分されます。

・「保育標準時間」認定→最長11時間(フルタイム就労を想定した利用時間)

・「保育短時間」認定→最長8時間(パートタイム就労を想定した利用時間)

預ける理由や家庭の事情に合わせて園を選ぼう

通わせられる条件を確認できたら、次はどの園にするのかを検討しましょう。基本的に、幼稚園は小学校以降の教育の基礎を作るための幼児期の教育を行う教育施設、保育園は保就労などのため家族で保育ができない保護者……

また、地域の子育て支援を行う施設で、幼稚園と保育園の機能や特長を両方持つ「認定こども園」や、保育園より少人数の単位で0〜2歳の子供を保育する事業「地域型保育」など、新制度により保育・教育の場が増えてい……

園選びで押さえておきたいポイント
●立地条件を考える

共働きの方にとって、特に重要な立地条件。ママやパパの通勤時間と園の送迎時間を考えて、家の近くが良いか、職場の近くが良いのかを検討しましょう。送迎バスがある場合は園とのコミュニケーションが少なくなってし……

●安全対策をチェック

子どもを狙った犯罪は多いため、セキュリティ対策も気になるところ。避難訓練実施の有無や緊急時の連絡体制、また自然災害に備えた取り組みを行っているかなども確認しておきましょう。

●保護者会に参加する

保護者会の役員やお手伝いの内容は園によって異なります。ライフスタイルに合わないとママの負担が増えてしまいますが、ママ同士の交流や園と一緒に子どもの行事を作っていく楽しみも!

●園とのコミュニケーション

園でどのように過ごしているか、全くわからないと親の不安は高まってしまいますよね。お便りや掲示物、連絡帳や保護者面談の状況などを確認しておくと◎。何か困った時に気軽に相談できる雰囲気だと心強いですよ。

どの園を選んだ方が良いかは、子どもの性格や家庭の考え方によっても変わります。子どもが楽しく過ごしてくれていれば、親は安心して預けることができます。子どもは自分で園を選べないので、親が子どもが楽しく過ご……

子育て本著者・講演家
立石美津子さん

20年間学習塾を経営、現在は著者・講演家として活動中。自閉症児の母。『一人でできる子が育つテキトーかあさんのすすめ』『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』など著書多数。
https://tateishi-mitsuko.com/